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第5問 商標権

第5問 商標権について

商標権について、次の選択肢が、それぞれ正しいか否かを答えなさい。

1.

A社は、自社商品Xに使用する商品名として、「甲」の商標登録を受けることとした。この場合、以下の記述は正しいか。

A社が「甲」について商標権の設定登録を受けた場合、「甲」の商標権は、存続期間の満了によって当然に消滅するため、A社は、「甲」の商標登録を更新することはできない。

チェック!

誤り
商標権の存続期間は設定の登録の日から 10年をもって終了するが(商標法19条1項)、商標権者の更新登録の申請により更新することができる (商標法19条2項)。

2.

A社は、自社商品Xに使用する商品名として、「甲」の商標登録を受けることとした。この場合、以下の記述は正しいか。

A社は、「甲」について商標登録出願をしたが、A社が出願するより先にB社が商品Xと類似するB杜の商品Yに使用する商品名として「甲」の商標登録出願をしていた。この場合、「甲」について商標登録を受け得るのは、A社よりも先に商標登録出願をしたB社である。

チェック!

正しい
同一または類似の商品または役務について使用をする同一または類似の商標について、異なった日に2以上の商標登録出願があったときは、最先の商標登録出願人のみがその商標について商標登録を受けることができる(先願主義、商標法8条1項)。本問では、商品Xは商品Yと類似しており、A社が「甲」の商標登録出願をするより前に、 B社が「甲」の商標登録出願をしているため、「甲」について商標登録を受け得るのはB社である。

3.

A社は、自社商品Xに使用する商品名として、「甲」の商標登録を受けることとした。この場合、以下の記述は正しいか。

A社が「甲」について商標権の設定登録を受けた後で、あっても、A社が「甲」を継続して一定の期間使用していない場合、商標法上、その期間の経過により、「甲」の商標登録は当然に無効となる。

チェック!

誤り
継続して3年以上、日本国内において、商標権者、専用使用権者または通常使用権者のいずれもが各指定商品または指定役務についての登録商標の使用をしていないときは、何人も、指定商品または指定役務について商標登録を取り消す審判の請求をすることができる(商標法50条1項)。このように、使用されていない商標がある場合でも、不使用商標取消審判を経なければ商標登録は取り消されないのであり、当然に無効となるものではない。

4.

A社は、自社商品Xに使用する商品名として、「甲」の商標登録を受けることとした。この場合、以下の記述は正しいか。

A社が「甲」について商標権の設定登録を受けた後にC社は、A杜に無断で商品Xと類似するC社の商品Zに「甲」に類似する商標を使用し、商品Zを販売した。この場合、A社は、C社に対して当該類似する商標の使用の差止めを請求することはできない。

チェック!

誤り
商標権者は、指定商品または指定役務について登録商標の使用をする権利を専有する(商標法25条1項本文)。 他人の指定商品と類似する商品に、登録商標に類似する商標を付して販売する行為は、商標権を侵害するものとみなされるため (商標法37条1号)、商標権者は、侵害者に対し、その侵害の停止または予防を請求することができる(商標法36条1項)。

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