第2問 担保
第2問 担保について
担保について、次の空欄に入る正しい語句を、次のうちから選びなさい。
-問題文-
債務者が複数の債権者に対して債務を負っており、その有する財産では債務のすべてを弁済できないときは、各債権者は、債務者の財産から、各々の債権額に応じて按分された額の弁済を受けることができるにすぎない。これを[ア]の原則という。このことから、自己の債権の全部をより確実に回収するための手段として、担保を確保しておくことが重要である。
担保には、大きく分けて、[イ]と物的担保がある。[イ]の典型は、保証である。物的担保は、担保物権とも呼ばれ、その代表的なものとして抵当権や質権がある。
担保物権には、一般に、担保物権を有しない他の債権者に先んじて弁済を受けることができる効力である[ウ]が認められている。ただし、担保物権のうち留置権には、目的物を留置することによって債務者の弁済を促す留置的効力は認められるが、[ウ]は認められない。
担保物権には、一般に、その通有性として、[エ]、[オ]、不可分性および物上代位性が認められる。[エ]とは、債権が存在してはじめて担保物権も存在し、弁済等により債権が消滅すれば担保物権も当然に消滅するという性質をいう。また、[オ]とは、債権が他人に移転すると、担保物権もそれに伴って移転するという性質をいう。いずれも、担保物権が債権を担保するためにあることから導かれる性質である。
-選択語句-
①登記請求効 ②人的担保 ③議渡性 ④債権者平等
⑤要物性 ⑥臨伴性 ⑦法定担保 ⑧併存性
⑨比例 ⑩附従性 ⑪典型担保
⑫権利移転的効力 ⑬権利能力平等 ⑭優先弁済的効力 ⑮無因性
チェック!
ア④ イ② ウ⑭ 工⑩ オ⑥