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第24問 小売業を営むA社における労働関係

第24問 小売業を営むA社における労働関係について

小売業を営むA社における労働関係について、次の選択肢が、それぞれ正しいか否かを答えなさい。

1.A社は、労働時間が6時間を超え8時間以下である場合、労働基準法上、労働者に対し、少なくとも45分の休憩時間を労働時間の途中に与えなければならない。
チェック!

正しい
使用者は、労働時間が6時間を超える場合においては少なくとも45分、8時間を超える場合においては少なくとも1時間の休憩時間を労働時間の途中に与えなければならない(労働基準法34条1項)。

2.A社は、A社の労働者の過半数を代表する者との間で時間外労働等に関する労使協定(三六協定)を締結した。この場合、A社は、割増賃金を支払うことなく労働者に休憩時間を除き1日につき8時間、1週間につき40時間を超えて労働させることができる。
チェック!

誤り
使用者は、三六協定を締結すれば、時間外および休日に労働者に労働させることができるが(労働基準法36条)、この場合、割増賃金を支払わなければならない(労働基準法37条)。

3.A社の労働者のうち、雇入れの日から2年を経過していない者には、労働基準法は適用されない。
チェック!

誤り
労働基準法は、原則としてすべての労働者に適用される。ここにいう労働者とは、職業の種類を問わず、事業または事務所に使用される者で、賃金を支払われる者をいい(労働基準法9条)、雇入れの日からの経過期間等は関係がない。

4.労働基準法上、A社の労働者は、A社の取締役会において、年次有給休暇に関する重要な事実を開示し、その承認を受けなければ、年次有給休暇を取得することができない。
チェック!

誤り
使用者は、有給休暇を労働者の請求する時季に与えなければならず(労働基準法39条5項本文)、請求された時季に有給休暇を与えることが事業の正常な運営を妨げる場合においては、他の時季にこれを与えることが許されるが(時季変更権、労働基準法39条5項ただし書)、取締役会の承認等は必要ない。

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