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第15問 A社とB社との間の契約

第15問 A社とB社との間の契約について

A社とB社との間の契約について、次の選択肢が、それぞれ正しいか否かを答えなさい。

1.A社は、印刷会社であるB社との間で、自社の案内用のパンフレットの印刷をB社に依頼する旨の請負契約を締結した。当該契約に基づきB社が完成させA社が引き渡したパンフレットには、瑕疵が存在した。この場合、A社は、民法上、当該瑕疵の発生につきB社に帰責事由がなければ、B社に対して損害賠償を請求することができない。
チェック!

誤り
完成したパンフレットに瑕疵が存在する場合、注文者であるA社は、請負人であるB杜に対し、損害賠償を請求することができる(民法634条2項)。この責任は無過失責任であり、瑕疵の発生についてB社に帰責事由があることは要求されていない。

2.A社は、B社との間で、自社の倉庫にB杜の商品を保管してB社から保管料を受領する旨の寄託契約を締結し、B社からその商品の引渡しを受けた。この場合、A社は、民法上、善良な管理者の注意をもってB社から預かった商品を保管しなければならない。
チェック!

正しい
商人が有償で寄託を受ける場合、受寄者は、善良な管理者の注意をもって寄託物を保管しなければならない(民法400条)。

3.A社は、B杜との間で、B社に1000万円を貸し付ける旨の消費貸借契約を締結し、1000万円を貸し付けた。この場合、A社は、商法上B社との間で利息に関する約定をしていなければ、B社に利息を請求することができない。
チェック!

誤り
金銭消費貸借契約の当事者がいずれも商人である場合、利息の約定をしていなくても、貸主は、年6パーセントの割合による法定利息を請求することができる(商法513条1項・514条)。

4.A社は、B社との間で、B社の保有するデータの管理に関する事務を受託する旨の準委任契約を締結した。この場合、A社は、民法上、善良な管理者の注意をもってB社から委託を受けた事務を処理しなければならない。
チェック!

正しい
当事者の一方が法律行為でない事務を相手方に委託し、相手方がこれを承諾することによって効力を生ずる契約を準委任契約といい、準委任契約には委任契約に関する規定が準用される(民法656条)。委任契約において、受任者は、委任の本旨に従い、善良な管理者の注意をもって委任事務を処理する義務を負うとされており(民法644条)、準委任契約にはこの規定が準用される。本肢において、A杜は、B社から委託を受けた事務の処理について善管注意義務を負う。

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